カナダ先住民迫害の歴史と今現在も続く暴行や根強い差別

 

みれい
今回はかなりショッキングなタイトルで始まります。

 

私カナダに住んでいるのに、この国のこと全然知らない!

カナダは移民に寛容と言われていて、他民族国家だけれど先住民族は一体どういう人たちなのだろう?と思って色々調べていたら、ショックなことがわかってきました。

そして私はそれらのことを何一つ知らなかった…。

みんな口を揃えてカナダ人は優しい、カナダは住みやすいって言う。

このセリフはカナダに訪れたことある人から良く聞いていたし、悪いことを言う人に出会ったことは今まで一度もなかった。

首都のオタワに住み始めて5ヵ月経つけど、悪い国だと思ったことはない。

でもそれは当たり前のことだけれど、自分の目にしか映っていない景色、私自身しか感じていない部分でしか判断してきてなかった訳で。

実際にカナダには苦しんでいた、そして今現在も苦しんでいる人がたくさんいることを見過ごしてはいけないし、知っておくべきだと思ったし、彼らの存在を忘れてはいけないなと思いました。

特にこの先カナダワーホリなどを考えている人は是非知っといて頂けたら、また違う観点からカナダを見ること、知ることができるのではないかなと思います。

では早速行ってみましょう。

 

先住民迫害の歴史

カナダの先住民族

カナダには3つの先住民族が存在しています。
イヌイットと呼ばれる北極地方の人々、ファーストネーションズと呼ばれる北米インディアンの人々、メティスと呼ばれるヨーロッパと先住民を先祖に持つ人々がカナダの憲法により、先住民族として正式に認められています。

2011年の統計によるとカナダに住む先住民の数は約140万人。
これは全人口の4.3%です。

ファーストネーション 851.560人
メティス 451.795人
イヌイット 59.445人
その他複数の先住民 37.890人

植民地支配と同化政策

先住民族が暮らしていたカナダに1500年頃イギリスとフランスが入植し植民地化を始め、1857年には同化政策が行われました。
これは先住民族に対し、資産と公民権を与える変わりに彼らを部族から離れさせ、無理やり西洋文化に同化させようとした政策です。
また、カナダ政府の不平等な条約により先住民族たちの土地は少額で奪われていきました。

同化政策の一環には教育も含まれます。
1970年頃まで、約15万人に及ぶ先住民族の子供たちがキリスト教宿舎に強制入学させられました。
そして彼らの出身部族の言語を使用することを禁じ英語を教え、キリスト教の信仰を強制し、精神的な面から彼らを西欧文化へと同化させていきました。いわば洗脳です。
心理的、性的暴行が行われ1940年代には約6000人の子供たちが虐待死したと報告書には記されています。
2008年には当時の首相が正式な謝罪をし大きな話題になりました。

 

先住民女性に対する強制的断種

1930年代から2017年まで生殖機能を失わさせる強制的な断種が先住民女性に対して行われていたという事が明らかになります。
彼女たちは出産の際に新生児と会うことと引き換えに強制的に断種が行われていました。
中には強制的に中絶させられた女性も居たそうです。

当たり前ですが世界中の数多くの国で本人や配偶者の意思なしに断種を行うことは禁止されています。
あまりにも非人道的な行いが先住民女性たちに行われていました。

 

政府の対応

先住民たちに本来の土地の権利を主張されたら、カナダ政府は広大な土地や自然資源を失うことになる。そんな政府側の都合により今なお先住民族の人たちは不当な扱いを受けています。

しかしながら、カナダ政府によって定められた法律により先住民族のグループの一つ、ファースト・ネーションの人たちに対して一定の権利、社会保障、学費や税金面での優遇が認められる法律が制定されました。

”政府公式ファースト・ネーション” への登録が必要になるのですが、申請必要書類が揃わなくて申請できない人、もしくは自分の意志で申請しない人の両方が存在しています。
カナダ全体で約80万人いるファースト・ネーションの人たちに対して、この政府公式ファーストネーションに登録している人は約64万人、非登録者は約21万人となっています。

 

今現在も苦しみを抱える先住民族の人々

先住民女性に対する性的暴行、殺人

先住民に対する差別の中でも女性へ向けられたものはあまりにも残酷です。

数多くの先住民女性たちが他殺されたにも関わらず、警察によりや事故死や自殺と適切な捜査を受けることなく処理されていました。
また警察官男性による性的暴行も報告されています。

2014年に発表されたカナダ国家警察の報告書によると、1980年から2012年の間に行方不明になったり殺害された女性の数は1181人とされています。
しかし、2016年に別機関から発表されたデータによると、被害女性の数は4000人にものぼることが明らかになりました。

彼女たちが殺害される危険は非先住民の女性たちと比べるとなんと7倍に上り、暴行の危険は3倍にもなるのです。

 

無視される彼らの人権

現カナダ首相トルドー氏が先住民に関する法律の見直しを約束しましたが、未だ問題が解決したわけではなく、多くの先住民の人権が無視され警察官による暴行が行われています。
カナダ政府による長年の弾圧や迫害により先住民族の貧困率はとても高く、失業率と自殺率も高いのです。
貧困から抜け出せず犯罪に走り、先住民に対するネガティブイメージに拍車がかかってしまうという悪循環。
また先住民族が多く暮らすサスカチュワン州では彼らに対する差別が問題視されています。
州刑務所に収容されている約76%が先住民族というデータがあり、不当な逮捕で投獄されたり、州内で起きた警官による人種差別的発砲事件によって先住民族が犠牲になっているのです。

 

ホームレス

先住民族のホームレス化はカナダ各都市でかなり深刻な問題です。
先住民族の割合はカナダ全人口に対して4.3%ですが、避難所の人口に対してみるとその割合は30%にもなります。
いかに、彼らがホームレスとして生活することを余儀なくされているかが分かる数字だと思います。また都市部ではホームレスになってしまう可能性が、非先住民の8倍にも及びます。
これもまた彼らが迫害され続けていた背景が深く関係しているのです。

ホームレスになってしまう人々の中には非先住民族も含まれます。
私がオタワに来て1番ショッキングな出来事はホームレスの多さでした。
この問題についてはまた別記事でまとめる予定です。

 

これからの課題

共存して生きていくこと

今なお先住民族の人たちは差別や不当な扱いを受けています。
これからの課題はいかに非先住民族と共存して生きていくかという事。
そしてなんとしてでも根強く残っている差別を食い止めなければ、悲劇は永遠に繰り返されます。
先住民族を取り巻く環境は全ての人たちではないですが改善され部分も多くあって、劣悪な住居環境から解放された彼らの健康状態は改善され、快適な住居を手に入れることもできました。
彼らの持つ独特な文化や言語、伝統を残そうと保存センターが数多く建てられ、社会問題として取り扱われています。
また学校教育でも非先住民族の人たちは先住民に対する迫害の歴史を学ぶそうです。
これからのカナダを担う世代の子供たちや若者たちにはどうか、先住民族に対する差別を根絶する意識を持ってもらいたいです。

 

まとめ

今回、カナダのことを知りたい!と思った気持から私の全く知らなかった先住民族への迫害や差別の歴史を知ることができました。

そして私が今まで思い描いていたカナダに対する印象は無知ゆえに、勝手に私の中で作り上げていたもの。

日本人である私がカナダでに来て家を借り、仕事をし、普通の生活が送れていることはたくさんの先住民の方たちの苦しみや犠牲があってのことです。
私が今生活を送っているこの土地も元々は先住民族の人たちが生活を送っていた場所なのです。

特に女性に対する性的暴行、殺人、強制的な断種の歴史は同じ女性として言葉を失うほどの衝撃でした。

彼らの存在を知っておかなければいけないし、これからも彼らの文化や伝統、そしてなにより人権がきちんと確立されていくことを願っています。

今はコロナの影響で全く外出などできる状況ではありませんが、私がカナダに居る間にもし落ち着いたら、先住民族の資料館などを訪れたいなと思っています。

もし可能ならば、彼らと交流もしてみたいです。

カナダに来る前に全く想定していなかった目的が増えました。

 

追記

オタワに来て働き始めた頃、ダウンタウン近くがデモで封鎖されていたことがありました。

職場のサブウェイに出勤する為バスに乗っていたのですが、いつもの道は封鎖され街中に警察官やパトカーが止まっていて、一体誰が何の目的でデモを行っているのか疑問に思いながら出勤。

その日の客層はいつもと若干違い、見慣れない服装と装飾費を身に付けた女性たちが多く来店しました。
顔つきも西洋人ではなく、一体どこの人たちなんだろう?と思っていましたが、この記事を書き始めてすぐに気づきました。

彼女たちが先住民族の女性たちで、人権を訴えるデモを行ったのだと。

あとで確認したらやはりそうでした。

もしカナダに来ることがなかったら、きっと先住民族の歴史を調べていることはなかったと思います。

一つ歴史を知れてよかったです。

長くなってしまいましたが、最後まで読んで頂きありがとうございます🙇‍♀️✨

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